この地には、尾張藩の徳川光友が寛文年間(1661~1673年)に造った戸山荘庭園がありました。広さ約449,000㎡に及ぶ広大なもので、起伏に富む地形を生かし、その8割が池という池泉回遊式の大名庭園でした。中でも東海道の小田原宿を模して造られた御町屋は有名でした。
この庭園内には、お椀をふせたような形の玉円峰と呼ばれる人工の山が築かれました。それが現在の箱根山です。
山頂からは新宿副都心を眺望できます。季節になればサクラを見渡し、山裾にはツツジが咲く花の名所です。周辺には団地の 中の貴重な緑と広場が続き、子どもたちの遊び場になっています。
戸山公園サービスセンターでは、山手線内の最高峰(高さ44.6m)でもある箱根山に登頂した証として、登頂証明書を発行しています。
老若男女問わず多数の方々が登頂され、ご好評頂いています。
フィールドミュージアムガイド
戸山公園 尾張戸山荘今昔(PDF)
ToyamaPark OwariToyamaso Past and Present(PDF)
江戸時代中期(1660~1740年)頃、江戸ではツツジが大流行し最盛期には大久保のツツジ園は7ヵ所、株数は1万株以上だったと伝えられております。ツツジの生産は現在の新宿大久保の百人町に広がり、江戸時代後期の天保年間(1830~1843年)には様々な名所案内に記されるほどのツツジの名所となったことから「大久保つつじ」と名が付いた由来ともなっています。新宿区は、昭和47年(1972)10月にたくましい緑の葉ときれいな花のつつじを「区の花」と制定しました。
戸山公園サービスセンターでは、大久保地区協議会の方々と共に「大久保つつじ」の普及・啓発活動を行っており、大久保つつじの植樹や管理、春にはつつじまつりを開催しています(箱根山では13種類600株のつつじが楽しめます)。