東京都公園協会が進める桜の再生事業
東京都公園協会では、平成28年度から4カ年にわたって桜の保全更新に取り組んできました。
取り組むテーマは、主に桜の健全育成と普及啓発です。
都立公園の桜は植栽時からの時間の経過とともに老木化しています。桜は日当たりの良い環境を好むため、日かげでは元気を失い、枯れてしまうこともあります。このまま桜を放置していると、将来、花見ができなくなってしまうことも予想されます。そこで、元気のない桜をみつけて保護してあげること同時に、適度な間引きを行うなど、周りの環境を整えてあげることが求められているのです。
これまでに公園協会では、樹木医の職員による樹木診断を行い、元気のない桜を把握し、処置の検討、対応を行ってきました。今後も桜の健全育成とともに新たな桜の植付けを進め、見どころを再生していきます。新しく植えられた桜はまだ小さいですが、間もなく見事な花を咲かせてくれるでしょう。皆様の見守りをお願いいたします。
桜には種類があることをご存知ですか。
歴史の変遷ともに日本人が好む桜の姿も変わってきました。かつて『荒川堤の五色桜』に代表される里桜はとても人気がありましたが、今はあまり知られていません。このプロジェクトでは、江戸時代に花開いた園芸文化を未来に伝えるため、さまざまな桜の魅力を国内外へPRしていきます。染井吉野は一斉に咲くのが魅力で、全国に植えられています。
一方で、里桜は染井吉野よりも遅れて咲くものも多く、開花期が長いものが多いです。東京の桜を楽しむには、里桜をおさえておいて損はありません。
さっそく桜の種類をチェックしてみましょう。あなたのお気に入りの桜が見つかりますよ。
形も色もさまざまな里桜たち