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【北部方式】藁ボッチ
【北部方式】割竹
【南部方式】バレン
【南部方式】シュロ縄
東京の雪吊りは、兼六園など雪国の庭園にならって始められました。雪国では実用と装飾を兼ねていますが、降雪の少ない東京では庭園に趣を添える装飾として採り入れられ、都立庭園では「北部方式」と「南部方式」の2つの方式として定着しました。
北部と南部方式の一番大きな違いは、放射状の縄を結ぶ「ブチ」と言われる外周りです。北部は「割竹」を用い、南部は黒の「シュロ縄」を使います。ブチは両方式ともマツの下枝に竹を括りつけた「カンザシ」に取り付けます。
もう一つは、支柱先端の「先飾り」で「ワラボッチ」と「バレン」の2種類があり、前者は北部、後者は南部でした。しかし、最近では北部のブチに南部のバレン、またその逆も作られるようになっています。ワラボッチは藁で編んだ防寒と飾りを兼ねて植物に被せる囲いのことで、バレンは火消しの纏(まとい)の房飾りに由来し、縄の先端を長めにとって鎖状に編みます。
雪吊りは12月中旬頃までに作られ3月半ば頃まで観賞できます。冬の風物詩、雪吊りをその違いも含めてお楽しみください。
浜離宮恩賜庭園中島の御茶屋周辺の雪吊り
神代植物公園雪吊りのある風景
春の七草は「食する七草」ともいわれ、正月の七日に食すると、健康と長寿に恵まれるといわれる七草粥、もともと中国より伝わった習わしです。
この春の七草を風流な竹籠に入れて頒布し始めたのは向島百花園が始まりです。
向島百花園 地七草
桜ヶ丘公園
小山内裏公園
ウメは中国原産で、日本へは弥生時代にはすでに渡来していたと言われています。繊細な枝ぶり、風雅な花つき、清々しい香気は、人々に愛され「万葉集」などに多くの詩歌が詠われています。
梅は香りが良いことでも知られ、3~4分咲きの頃が最もよく香ります。品種が多く、開花時期がずれるため、観賞期間も長く、3月上旬まで楽しむことができます。
鴛鴦(えんおう)
薄色縮緬(うすいろちりめん)
鹿児島紅(かごしまべに)
見驚(けんきょう)
紅冬至(こうとうじ)
白加賀(しらかが)
月の桂(つきのかつら)
唐梅(とうばい)
豊後(ぶんご)
紅千鳥(べにちどり)
紅鶴(べにつる)
道知辺(みちしるべ)
八重寒紅(やえかんこう)
輪違い(りんちがい)
蓮久(れんきゅう)
※クリックすると拡大します。
小石川後楽園
向島百花園
小金井公園
江戸時代から「元日草(がんじつそう)」とも呼ばれ、正月(旧暦)の床飾りにした風習が残されています。黄金色の花からおめでたいものとして福(幸福)と寿(長寿)をかけて名付けられました。フクジュソウは、北日本や寒地に生える多年草で、雪国では雪解けとともに花をもたげ、花だけが一つ地表に開いた姿に、愛らしい見どころがあります。
清澄庭園
林試の森公園
地中海沿岸地方原産の秋植え球根植物です。ラッパスイセンやニホンズイセンなど色や形の異なる種や品種が多くあり、スイセン属に含まれるものを総称してスイセンと呼んでいます。
スイセンは、原種の30種類ほど知られており、園芸品種は1万種を超える品種が作り出されています。多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせます。
葛西臨海公園
日比谷公園
アブラナ科の作物の花を総称してナノハナといいます。ナノハナには油を採取するアブラナや食用として食べられるセイヨウアブラナがあり、観賞用はハナナと呼び区別しています。
浜離宮恩賜庭園は徳川幕府六代将軍家宣(1709~12在位)の代以来、将軍家の「浜御殿」として、歴代の将軍や奥方が遊び、あるいは公家や大名を接待したところです。その庭園の一画は、春には黄色一色に彩られます。お花畑は正面を入ってすぐ左手の「三百年の松」の奥に広がり、およそ3,000m²の敷地に約30万本が咲き誇ります。
ツバキ属は、中国南部から東南アジアの亜熱帯から温帯の雨量の多い地方に、200種類以上が分布しています。日本では太平洋側のヤブツバキと日本海側のユキツバキの2種類の野生種があり、古くから品種改良が行われ、園芸品種は1,300品種に上るといわれています。
姿が似ているサザンカは花びらが散りますが、ツバキは花弁の基部と雄しべの下部がくっついているので花ごと落ちます。
神代植物公園
浮間公園